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2026.03.13 猫のかゆみ・脱毛の原因はストレスかも?よくある病気と受診の目安

「最近よく体をかいている気がする」
「毛が薄くなっているけれど、皮膚はきれいに見える…」

このような変化に気づいても「一時的なものかもしれない」と感じて、しばらく様子を見てみようと思われる飼い主様も多いのではないでしょうか。

しかし、その背景には皮膚のトラブルやストレスが関係していることもあります。見た目に赤みや傷がなくても、皮膚の内側で炎症が起きていたり、体の状態や環境の変化が影響していたりすることもあるため注意が必要です。

今回は、猫のかゆみや脱毛の主な原因、考えられる病気、ご家庭で気づきやすいサイン、そして動物病院を受診する目安について解説します。


■目次
1.猫がかゆみや皮膚トラブルを起こす主な原因
2.よく見られる皮膚の病気
3.ご家庭で気づきやすいサイン
4.動物病院を受診する目安
5.まとめ

猫がかゆみや皮膚トラブルを起こす主な原因

猫のかゆみや皮膚トラブルの原因には、いくつかの大きなグループがあります。原因をひとつに絞らず、可能性を整理しながら順番に考えていくことが大切です。

寄生虫/ノミ・ダニなど

ノミダニは、猫に強いかゆみを引き起こします。「完全室内飼いだから大丈夫」と思われがちですが、人の衣服や来客を通して持ち込まれることもあり、家の中でも接触する可能性がまったくないとは言い切れません。特にノミアレルギーのある猫では、わずかな寄生でも強いかゆみや脱毛が起こることがあります。

▼ノミ・ダニ予防についてはこちらで詳しく解説しています

体質や免疫の反応/アレルギー・皮膚炎など

食事ハウスダスト花粉など、さまざまな要因に体が過敏に反応することで、皮膚に炎症が起こることがあります。こうしたアレルギー性の皮膚炎は慢性的に続くこともあり「かゆみがなかなか治まらない」という形で気づかれるケースも少なくありません。

▼アレルギー性皮膚炎についてはこちらで詳しく解説しています

環境の変化/季節・湿度・空調など

季節の変化や暖房・冷房の使用によって室内の温度や湿度のバランスが変わると、皮膚の状態にも影響が出ることがあります。乾燥が強まると皮膚のバリア機能が低下し、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなります。一方で湿度の高い環境では皮膚が蒸れやすくなることで、赤みやかゆみなどの皮膚トラブルにつながることもあります。

心因性/不安・ストレスなど

猫は環境の変化にとても敏感な動物のため、引っ越し家族構成の変化多頭飼育生活リズムの変化などが、不安やストレスにつながることがあります。そして、気持ちを落ち着かせたり、心のバランスを整えたりするためにグルーミングを行う習性があるため、同じ場所を繰り返し舐めてしまい、その結果として毛が抜けたり、皮膚に赤みや炎症が生じたりすることがあります。

よく見られる皮膚の病気

実際の診療で多く見られる病気としては、次のようなものがあります。

アレルギー性皮膚炎
ノミアレルギー性皮膚炎
真菌(カビ)感染
心因性脱毛(過剰グルーミング)

ここで大切なのは「見た目だけでは区別がつきにくい」という点と「原因はひとつとは限らない」という点です。たとえば、軽い皮膚炎がきっかけで舐めるようになり、そこにかゆみによるストレスが加わって悪化してしまうこともあります。

気になる変化があった場合は、皮膚の状態を丁寧に確認していくことが大切です。診察や検査を通して原因を整理することで、その子に合った対処につながります。

ご家庭で気づきやすいサイン

次のような様子が見られる場合、皮膚や体に何らかの負担がかかっている可能性があります。

同じ場所をしつこく掻く、舐め続ける
毛が薄くなっている、脱毛している
フケ、赤み、かさぶたが出てきた
以前より落ち着きがない、逆に元気がない

目に見えた赤みや傷がなくても、皮膚の内側で炎症が起きていたり、体の内側の変化やストレスが影響していたりすることがあるため注意が必要です。まずは「いつもと違うかも」という小さな変化に気づいてあげることが、愛猫の負担を和らげる第一歩になります。

動物病院を受診する目安

こうした変化に気づいても「この程度なら様子を見ても大丈夫かな」と受診するか迷われる飼い主様も多いかと思います。実際に一時的な変化で自然に落ち着く場合もありますが、次のようなポイントにひとつでも当てはまる場合は、受診を考える際の目安として参考にしてみてください。

かゆみが数日続いている、または強くなってきている
脱毛の範囲が少しずつ広がっている
赤みやかさぶたなど、皮膚の変化がはっきりしてきた
食欲や元気など、全体的な様子にも変化が見られる

もし「ストレスが原因かもしれない」と感じている場合でも、まずは他の疾患が隠れていないかを確認することが大切です。心因性かどうかは、診察や検査、そしてその後の経過を見ながら慎重に判断していきます。

気になる変化が見られたときに早めにご相談いただくことで、状態を大きく悪化させずに済むケースも少なくありません。結果的に、愛猫のつらい時間を短くできたり、飼い主様の心配や治療の負担を軽くできたりすることもあります。迷われたときは「もう少し様子を見てから」ではなく、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

猫が体をしきりに舐めている様子を見ても「毛づくろいかな」と思われる飼い主様も多いかもしれません。しかし、その行動の背景には皮膚のかゆみや感染症、アレルギー、ストレスなどさまざまな原因が隠れていることがあります。舐め続けることで脱毛につながる場合もあるため、気になる変化が続くときは注意が必要です。

猫の皮膚トラブルは、見た目だけでは原因を判断することが難しく、複数の要因が重なっているケースも少なくありません。そのため、気になる変化が見られたときは、原因を確認したうえでその子に合った対処を行うことが大切です。

かず動物病院では、皮膚の状態だけでなく、その子の性格や生活環境も含めて丁寧にお話を伺いながら診断を進めています。「これくらいで相談してもいいのかな?」と迷われたときこそ、どうぞお気軽にご相談ください。小さな変化の段階から、一緒に原因を探していきます。

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