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2026.05.25 【犬が突然けいれんしたら?】発作の対処法と受診の目安|てんかんなどの原因も解説

「急に倒れて体をガタガタ震わせ始めた」「呼びかけても反応がない」ーー
愛犬の突然のけいれんや発作を目の当たりにすると、多くの飼い主様が強い不安を感じるかと思います。

一方で、発作がおさまり落ち着いた姿を見ると「様子を見てもいいのだろうか」「すぐ病院へ行くべきなのか」と判断に迷われる方も多いかもしれません。

発作には、てんかんによるものだけでなく、脳の病気や中毒、体の異常などさまざまな原因があります。そのため、見た目だけで原因や緊急性を判断することは難しく、発作時にどのように対応するかがとても重要になります。

そこで今回は、犬の発作でよく見られる症状や、ご自宅での対処法、受診の目安、考えられる原因や治療について解説します。

■目次
1.犬の発作とは?よく見られる症状
2.発作が起きたときの対処法(ご自宅でできること)
3.動物病院を受診する目安
4.発作の主な原因|てんかんだけではない
5.まとめ|突然の発作に備えて知っておきたいこと

犬の発作とは?よく見られる症状

発作とは、脳の中で異常な電気活動が起こることで表れる症状です。「発作=全身が激しくけいれんするもの」というイメージを持たれることも多いですが、実際には次のようにさまざまなパターンが見られます。

体がけいれんする、硬直する
手足をバタバタと動かす
意識がぼんやりする、呼びかけに反応しない
よだれが増える
失禁する
口をくちゃくちゃと動かす

発作の持続時間は数十秒から数分程度のことが多いですが、短時間でおさまる場合もあれば、繰り返し起こるケースもあります。

また、発作がおさまったあとには、次のような様子が見られることも少なくありません。

ぼーっとしている
ふらつく
落ち着きなく歩き回る
一時的に視線が合いにくい

これらは、発作後に脳がまだ正常な状態へ戻りきっていないことで起こるものです。

なお、失神やふらつきなど、発作に似た症状が見られることもあります。見た目だけで区別することは難しいため「発作かもしれない」と感じた場合は、一度動物病院へ相談することをおすすめします。

発作が起きたときの対処法(ご自宅でできること)

実際に発作が起きると、驚きや不安で慌ててしまうのは当然のことです。しかし、発作中は無理に体を触ったり動かしたりすることで、かえって危険につながることもあります。まずは落ち着いて、安全を確保することが大切です。

まず行っていただきたいこと

発作中は、次のような対応を意識してみてください。

家具などにぶつからないよう周囲の安全を確保する
発作が始まった時間を確認する
可能であればスマートフォンで動画を撮る

動画は、動物病院で発作の状態を確認する際に非常に重要な情報になります。実際の様子を記録しておくことで、発作の種類や緊急性の判断につながることもあります。

やってはいけないこと

一方で、次のような対応は避けてください。

無理に体を押さえつける
大声で呼びかけたり強い刺激を与えたりする
口に手を入れる

特に「舌を噛んでしまうのでは」と心配して口に手を入れてしまうケースがありますが、発作中は無意識に強く噛んでしまうことがあり、飼い主様がケガをする危険があります。

発作がおさまった後の対応

発作後は、静かで落ち着ける場所で休ませてあげましょう。
すぐに普段通りに戻る子もいますが、しばらくぼーっとしたり、ふらついたりすることもあります。無理に歩かせたり刺激を与えたりせず、落ち着いて様子を確認することが大切です。

動物病院を受診する目安

発作は一度おさまっても、原因によってはその後再び起こったり、時間が経ってから状態が悪化したりすることがあります。そのため、初めて発作が見られた場合は、一度動物病院で状態を確認することをおすすめします。

特に、次のような場合は早めの受診が必要です。

発作が数分以上続いている
短時間に何度も発作を繰り返す
発作後も意識がはっきりしない
ふらつきが強く歩けない
高齢の犬や持病がある

「一度おさまったから大丈夫」とは限りません

「今は元気そうだから様子を見てもいいのでは」と感じることもあるかもしれません。しかし、発作の背景には脳や全身の病気が隠れていることもあり、見た目だけで安全かどうかを判断することは難しいケースも少なくありません。

また、発作が短時間でおさまった場合でも、その後に再発するケースもあります。「受診するべきか迷う」と思われたときこそ、まずは一度ご相談ください。

発作の主な原因|てんかんだけではない

発作というと「てんかん」を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、発作は“症状”のひとつであり、その背景にはさまざまな原因があります。

・特発性てんかん
若い犬で比較的多く見られます。これは、検査を行っても明確な異常が見つからないタイプのてんかんで、脳の興奮をうまくコントロールできなくなることで発作が起こると考えられています。

・脳の病気
脳腫瘍脳炎外傷などによって発作が起こることもあります。特にシニア期で初めて発作が見られた場合は、こうした脳の病気が関係しているケースもあるため注意が必要です。

・中毒や代謝異常
低血糖肝臓の病気電解質異常など、全身の状態が脳に影響することで発作が起こる場合があります。また、チョコレートやキシリトールなどの中毒が原因になるケースもあります。

▼誤飲誤食についてはこちらで詳しく解説しています

見た目だけでは原因を判断できません

発作は、見た目だけで原因を判断することが難しい症状です。

そのため、動物病院では、

発作の様子
年齢
発作の頻度
普段の体調
持病の有無

などを確認しながら、必要に応じて血液検査や画像検査などを行い、原因を整理していきます。

動物病院での診断と治療について

発作の治療は、検査によって考えられる原因を整理したうえで、その子の状態に合わせて検討していきます。

中毒や低血糖など原因となる病気がある場合
原因となっている病気や中毒への治療を優先して行います。

特発性てんかんなど、発作を繰り返すタイプの場合
発作の頻度や重さに応じて、飲み薬による継続的な管理を行います。一方で、発作が単発で軽度の場合には、すぐに投薬を開始せず、経過を見ながら慎重に判断することもあります。

また、てんかんは「完全に治す」というよりも、発作の回数や重症度をコントロールしながら、普段の生活をできるだけ安定して送れる状態を目指していく病気です。そのため、その子ごとの発作の特徴や生活環境に合わせながら、無理のない管理方法を一緒に考えていくことが大切です。

まとめ|突然の発作に備えて知っておきたいこと

犬の発作は突然起こることが多く、実際に目の前で見ると強い不安を感じる症状のひとつです。しかし、発作時に落ち着いて安全を確保し、発作の様子を記録しておくことは、その後の診断や治療に大きく役立ちます。

また、発作の原因はてんかんだけとは限りません。脳の病気や中毒、体の異常が関係していることもあるため、見た目だけで判断せず、原因を整理していくことが大切です。

かず動物病院では、発作の様子や普段の生活環境も丁寧にお伺いしながら、その子に合った検査や治療について一緒に考えていきます。「これって発作なのかな?」「受診した方がいいのか迷っている」そんな段階でも構いません。気になる症状が見られた際は、どうぞお気軽にご相談ください。

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