2026.04.28 犬や猫の誤飲・誤食に要注意!春に増える危険な食べ物と、もしもの時の正しい対処法
春は入学式や来客、お花見などのイベントが増える季節です。人の出入りや食べ物の機会が増えることで、犬や猫が誤って食べ物を口にしてしまう「誤飲・誤食」のリスクも高まりやすくなります。
普段は気をつけていても、来客の方が良かれと思って食べ物を与えてしまったり、散歩中に落ちているものを拾い食いしてしまったりするケースも少なくありません。こうした誤飲・誤食は、内容によっては命に関わることもあるため、いざというときに「どう対応するか」を知っておくことが大切です。
今回は、犬や猫にとって危険な食べ物や誤飲時の正しい対処法、そして動物病院を受診する目安について解説します。

■目次
1.犬や猫にとって危険な食べ物|よくある誤飲・誤食
2.誤飲・誤食が疑われる場合のNG行動とご自宅でできること
3.動物病院を受診する目安
4.まとめ
犬や猫にとって危険な食べ物|よくある誤飲・誤食
犬や猫の誤飲・誤食で特に多いものとして、以下のようなものが挙げられます。
・チョコレート
カカオに含まれる成分により、中毒症状(興奮・嘔吐・けいれんなど)を引き起こすことがあります。
・玉ねぎ・ネギ類
赤血球にダメージを与え、貧血を起こすおそれがあります。加熱しても毒性は失われないため、注意が必要です。
・キシリトール(ガム・お菓子など)
急激な低血糖や肝障害を引き起こすことがあります。少量でも危険なケースがあります。
・ぶどう・マスカット類
犬において腎臓に深刻なダメージを与える可能性があり、少量でも急性腎障害を引き起こすことがあります。
・竹串・つまようじ・針などの異物
誤って飲み込むことで消化管を傷つけるリスクがあり、緊急処置が必要になることがあります。
これからの行楽シーズンは、来客時や屋外イベントなど、普段とは異なる環境で過ごす機会が増えるため、誤飲・誤食のリスクが高まりやすい時期でもあります。
例えば「実家に預けていた際、家族が良かれと思ってシャインマスカットを与えてしまった」というようなケースもあります。悪気のない行動が思わぬリスクにつながることもあるため、人の食べ物のなかには犬や猫にとって有害なものがあることを、日頃から周囲に共有しておくことも大切です。
誤飲・誤食が疑われる場合のNG行動とご自宅でできること
突然の誤飲・誤食に気づいたときは、慌ててしまうかと思いますが、まずは落ち着いて、無理に処置をしようとしないことが大切です。
<やってはいけないこと>
特に注意したいのが「とりあえず吐かせよう」という判断です。
異物の種類や状態によっては、無理に吐かせることで食道や喉を傷つけてしまうおそれがあります。また、内容によっては吐かせない方が安全なケースもあります。
実際に当院でも、縫い針を誤飲してしまった犬の症例がありました。口の中に刺さった針が鼻の奥まで貫通している状態で来院され、麻酔下で慎重に除去する必要がありました。結果的に無事に回復しましたが、状況によってはより深刻な状態になる可能性もあります。
▼当院での誤飲・誤食の症例についてはこちらで詳しく紹介しています
このように、誤飲時は「何をするか」ではなく「何をしないか」が重要になることもあります。
<まず確認してほしいこと>
ご自宅では、次のような点を落ち着いて確認してみてください。
・何をどのくらい食べたか
・いつ頃の出来事か
・現在の様子(元気・嘔吐・ぐったりしている など)
可能であれば、食べたもののパッケージや現物を用意しておくと、受診時に診断の助けになります。
誤飲の内容や状況によって必要な対応は大きく異なります。落ち着いて状況を整理しておくことで、動物病院での判断や対応もスムーズになり、その子に合った適切な処置につながります。
動物病院を受診する目安
誤飲・誤食は、内容や量、体の状態によって必要な対応が大きく変わるため「様子を見ても大丈夫かどうか」をご家庭で判断することは難しいケースがほとんどです。そのため、誤飲・誤食が疑われる時点で、一度動物病院で状態を確認することが基本となります。
特に、次のような場合は早めの受診が必要です。
・犬や猫にとって有害なものを食べた可能性がある
・異物(針、ひも、プラスチックなど)を飲み込んだ可能性がある
・嘔吐や元気消失などの変化が見られる
<「見ていない誤飲・誤食」にも注意>
実際に食べたところは見ていなくても、次のような変化が見られる場合は、誤飲・誤食が関係している可能性があります。
・急に嘔吐した
・食欲がない、元気がない
・落ち着きがなく口元を気にしている
これらは一見すると別の体調不良のように見えることもあるため「誤飲かもしれない」という視点を持っておくことが大切です。
<元気そうに見えてもまずは相談を>
「誤飲があったが、今は元気そうだから様子を見てもよいのでは」と感じることもあるかもしれません。しかし、誤飲・誤食の内容によっては時間が経ってから症状が表れることもあります。受診が遅れることで対応が難しくなることもあるため注意が必要です。
誤飲・誤食は、見た目の様子だけで安全かどうかを判断することが難しいトラブルです。早い段階で動物病院に相談することで、必要な対応を適切なタイミングで行いやすくなります。当院では、迷われた場合もまずはお電話で状況をお伝えいただければ、その子の状態に応じた対応の目安や緊急性について具体的にご案内しています。
まとめ
犬や猫の誤飲・誤食は、春の行楽シーズンなど人の出入りや環境の変化が増える時期に特に起こりやすく、内容によっては命に関わることもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、日頃から危険な食べ物や起こりやすい場面を知っておくことに加え、万が一の際に落ち着いて状況を整理することが大切です。また、自己判断で無理に吐かせるなどの対応は避け、状態に応じた適切な判断につなげることが重要になります。
かず動物病院では、誤飲・誤食の内容や状況を丁寧に確認しながら、その子にとって負担の少ない対応を一緒に考えていきます。「これくらいで相談してもいいのかな」と迷われる段階でも構いません。気になることがあれば、まずはお電話でお気軽にご相談ください。
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