ブログ

2026.02.12 冬に多い犬の急性胃腸炎|嘔吐・下痢の原因と受診の目安

「昨日まで元気だったのに、急に吐いてしまった」
「下痢が続いていて、なんだか元気もない気がする…」

寒い季節になると、こうした消化器トラブルのご相談がぐっと増えてきます。

冬は、実は犬の胃や腸にとって負担がかかりやすい時期です。体の冷えや運動量の変化、食生活の乱れなど、いくつもの要因が重なり、突然体調を崩してしまうことがあります。

なかでも「急性胃腸炎」は、ある日いきなり嘔吐や下痢が始まることが多く「様子を見て大丈夫?」「すぐ病院に行くべき?」と判断に迷われる飼い主様も少なくありません。

今回は、冬に増えやすい急性胃腸炎について、原因や特徴、ご家庭での対応、受診の目安まで、詳しくお伝えします。

■目次
1.急性胃腸炎とは?
2.冬に急性胃腸炎が増えやすい理由
3.見逃したくない症状と注意点
4.ご家庭での初期対応と受診の目安
5.まとめ|迷ったら早めの相談を

急性胃腸炎とは?

急性胃腸炎とは、胃や腸に急に炎症が起こり、消化の働きが一時的に乱れてしまう状態のことです。

それまで普段どおり過ごしていたのに、ある日突然、吐いてしまったり、下痢をしたり。
こうした“急な変化”として表れるのが大きな特徴です。

胃腸の病気には、長く症状が続く「慢性胃腸炎」もありますが、急性胃腸炎は数時間〜数日の短期間で一気に症状が出るタイプです。「昨日までは元気だったのに…」というケースがとても多く見られます。

軽いものであれば、安静にすることで自然に落ち着くこともあります。ただし、原因や体力、年齢によっては重症化することもあるため、注意が必要です。

冬に急性胃腸炎が増えやすい理由

冬は、犬の消化器にとって意外と負担がかかりやすい季節です。たとえば、次のような要因が知らないうちに影響しています。

寒さによる体の冷えで、消化機能が低下する
運動量が減り、腸の動きが鈍くなる
お正月やイベントで食べ慣れないものを口にする
暖房による室内外の温度差
体力や免疫力が落ちやすい季節背景

体が冷えると、血流が悪くなり胃腸の働きも低下しがちです。そこに食べ過ぎや環境の変化が加わることで、嘔吐や下痢につながることがあります。

ひとつひとつは小さな変化でも、重なることで胃腸が疲れてしまい、特別なことをした覚えがなくても胃腸炎のきっかけになることは少なくありません。

見逃したくない症状と注意点

急性胃腸炎では、次のような変化が見られることがあります。

嘔吐や下痢を繰り返す
食欲がない、元気がない
水を飲んでも吐いてしまう
ぐったりして動きたがらない
便に血が混じる、黒っぽい便が出る

こうした症状は、胃腸に強い炎症や出血が起きているサインであることもあります。

特に、子犬やシニア犬、持病のある犬は体力の余裕が少なく、脱水や低血糖を起こしやすい傾向があります。そのため「少し元気がないだけかな」と見える場合でも、早めに対応してあげることが大切です。

ご家庭での初期対応と受診の目安

症状が軽く、元気がある場合は、まずはご家庭で安静に過ごさせ、胃腸を休ませてあげましょう。

ご家庭でできるケア

静かな環境で安静にする
少量ずつ水分補給
食事は無理に与えず、回復後に消化の良いフードから再開

こうした対応で落ち着くこともありますが、なかには早めの受診が望ましいケースもあります。

早めの受診を検討したいサイン

半日〜1日たっても改善しない
何度も吐いて水も飲めない
ぐったりしている
子犬や高齢犬、持病がある

これらに当てはまる場合は、早めに動物病院へご相談ください。早めに状態を確認し、必要な治療を始めることで、結果的に体への負担を軽くできることも少なくありません。

まとめ|迷ったら早めの相談を

冬は、体の冷えや生活リズムの変化などが重なり、犬の胃や腸に負担がかかりやすい季節です。急性胃腸炎は突然起こることが多く「少し様子を見てもいいのか」「受診したほうがいいのか」と迷ってしまう場面も少なくないかと思います。

軽い症状で自然に落ち着くこともありますが、なかには治療が必要なケースや、早めの対応で負担を減らせるケースもあります。そのため「いつもと少し違うかも」と感じたときに、早めに気づいてあげることが何より大切です。

かず動物病院では、症状の程度や年齢、その子の体力、ご家庭での様子などを丁寧にうかがいながら、本当に治療が必要かどうかも含めて一緒に考えていきます。「これくらいで相談してもいいのかな?」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。

⭐あなたの「役立ったよ!」を、星で教えていただけると嬉しいです⭐
1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (1 投票, 平均: 5.00 / 5)

◼️関連記事

 

横浜市南区
犬・猫・うさぎ・ハムスター・フェレットの動物診療を行う
かず動物病院
当院の診療案内はこちら