先日「お知らせ」にも投稿したように、令和5年度の狂犬病ワクチンの接種が始まっています。

皆さんは狂犬病という病気について、どのくらいご存じでしょうか。

狂犬病は、狂犬病ウィルスを原因とする病気で、人を含むすべての哺乳類が感染する可能性があります。

感染は主として狂犬病にかかった動物に噛まれ、唾液中に含まれるウィルスが侵入することにより成立します。

感染した犬が発症した場合、極度に興奮したり、攻撃的な行動をとる”狂躁期”、

全身に麻痺症状があらわれ、食物や水が飲み込めなくなる”麻痺期”を経て死亡してしまいます。

犬に噛まれてしまったのですが、狂犬病は大丈夫ですか、という質問をよくいただきます。

現在日本は世界でも数少ない狂犬病清浄国であり、国内での狂犬病の発生はありませんので、

日本国内で生活する犬に噛まれて人が狂犬病にかかる心配はありません。

しかし日本周囲のアジア諸国はもちろん、世界各地では狂犬病の発生が毎年報告されています。

万が一日本に狂犬病が持ち込まれた場合に備え、そのまん延を防止するため、

日本では飼い犬への狂犬病予防注射が義務付けられています。